ラベル: DOUBLE BARREL
マイ評価: ★★☆
- 蒸留所: Macallan+Laphroig(※製造元は忘れた)
- 地区: スペイサイド+アイラ島
- 原料: シングルモルトのバッティング
- 熟成: 12年+8年
- アルコール度数: 46%
もっとも,1瓶が高いし,アルコールも強いので1瓶呑みきるのに時間がかかるので,日本酒ほどたくさんは呑めていない.
主にバーでチビチビ嗜む程度である.
その行きつけのバーに,何とも久しぶりに顔を出した.
約9ヶ月ぶりであった.
日曜の夜半,馴染みの客が1組残っているだけの頃合いに,無沙汰を詫びる気持ちでこっそり足を踏み入れた.
バーテンは驚いた顔をしながらも,以前と変わらず暖かく迎えてくれたのが嬉しかった.
9ヶ月分の四方山話をしながら,「何か変わったもの」と頼むと最初に出してくれたのがこれ.
これは初めて見た.
ダブル・バレルと言ってもショットガンのことではない.
Macallanの12年とLaphroigの8年,いずれもシングルカスク物を,1:1でバッティングしたという変わったスコッチである.
マッカランは王道(?)のスペイサイド,ラフロイグはアイラ島でもとりわけ個性的.っていうかラフロイグって昆布じゃん.
混ざったら一体どんな味になるのやらと早速ストレートで一口含んだ途端,
「実際呑んだら思いっきりラフロイグなんですけどね」
と飄々とバーテン.このバーは実に行き届いた接客で,チーフバーテンの洋酒とカクテルの博学ぶりは半端でない.
酒を五感と理性と情感の全てで楽しませてくれる,岐阜が日本に誇る最高のバーである.
料理もとびぬけて美味い.
大変な苦労を重ねながらも店を支え続けるこのチーフバーテンダーに,自分より年下ながらも常に敬意を抱いている.
今や店の顔となったチーフバーテンだが,飄々とした表情で鋭くハズしてくることがしばしばある.
抑えの効いた笑いの取り方が自分は好きである.
絶妙なタイミングで出されたコメントに,確かに納得する.
思いっきりラフロイグだ.昆布だ.どこがバッテッドウイスキーなんだ,と最初は思う.
しかし,ラフロイグの強いピート臭が去った後,マッカランの深みのある甘さがいつまでも後味に残る.なるほど面白いスコッチである.
毎回呑みたいとは思わないが,たまにはこういうのも良いかなと.
それにしても9ヶ月ぶりのスコッチがこれってどうよ.
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