ラベル: 越の寒中梅・亀の尾・純米吟醸
マイ評価: ★★☆
- 蔵元: 新潟銘醸(新潟県小千谷市)
- 屋号:
- 製造: 21BY
- 酒米: 亀の尾
- 精米歩合: 55%
- 酵母: 不明
- アルコール添加: なし
- 日本酒度: +2~+4
- アルコール度数: 15度
- 美味しかった呑み方: ぬる燗
- 火入れ: あり
最初に冷やで口にしたとき,まず「あ,これは燗付けて呑みたいな」と感じた.
香り高い酒をよく見かけるせいか,相対的に古風(?)というか実直な印象の味.比較的辛口だが刺激は強くなく,甘みよりも旨味をしっかり感じる.
が,が,しかし.
冷やでは味が「寝ている」ような気がした.悪い意味ではないのだが平板というか,「奥にもっとありますよ」と言われたような.
そこでぬる燗を付けてみる.
すると予想どおり,味が「立った」.立体的になったというか.「ああ,これがこの酒の本来の味なのか」と思えるような安心感が出て来る.
実直で真面目な旨味.安心できる落ち着いた味.
幅広い料理に合いそうだし,酒だけで呑み続けても美味い.
ふと,庭に降り積もる雪をこたつに丸くなって眺めながら焼き餅をつつきつつぬる燗に付けたこの酒を呑みたくなった(もちろん我が家ではそんな風流な真似は出来ません).
酒屋の店主によれば,この酒は新酒品評会の燗酒部門で金賞を取ったとのこと.
確かにね.
酒米「亀の尾」はWikipediaによると明治時代の山形県生まれの食用米(!).そのまま酒造好適米としても用いられ,さらに品種改良で五百万石が子品種として生まれたとか.
親子の米を配合して作られた酒という点でも面白い酒です.
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