ラベル: 初緑・特別純米・ひやおろし
マイ評価: ★★★+★!
- 蔵元: 高木酒造(岐阜県下呂市金山町)
- 屋号:
- 製造: 21BY
- 酒米: 岐阜県産ひだほまれ100%【ひだほまれは唯一の岐阜県生まれの酒米】
- 精米歩合: 55%
- 酵母: 不明
- アルコール添加: なし
- 日本酒度: +2
- アルコール度数: 15度
- 美味しかった呑み方: 冷や
- 火入れ: ひやおろし,いわゆる「後生」
高木酒造・南部杜氏・畠山勝美様,これはもう絶品ですよ!!!
たまたま知人に岐阜の地酒を進呈しようと,いきつけの酒屋「中島屋」さんで「ひだほまれ100%の地酒ください」と気軽にお願いした.そこで勧められたのがこれ.
自分も呑んだこと無かったので,自家用にも1本買い求めた.ただそれだけのきっかけ.
中島屋さんによると,「初緑」のラベルは今回誕生したらしく,自分が呑んだこと無いのは当然.
同じ初緑・特別純米の「ひやおろし」と「火入れ」があったので,何となくでひやおろしを選んだ.
自分が呑む前に知人に進呈し(いい加減な贈り物で済みません),帰宅後に自分でも開けてみた.
疲れて帰ってきたので一口だけ飲んでパッパと寝ようと.
が.
が.
が!!!
美味い!!旨い!!うまい!!!
何というのかこう,ふわっと流れるようなと言うか,優しいというか,うむ,これはまともに言語化できない.
言語化できないから,画像化してみた.
(Powered by Inkscape 0.46)
こんな絵まで描くなんて,アホです.
この画像を嫁に見せたらハナで嗤って,やおら一口呑んでしばらく考えて一言.
「うん.これ,天女の羽衣だよ」
(特別出演・古田へう○もの守殿)
ヨメあんた,上手いこと言うねえ.
この柔らかい感じはひやおろしならではのところもあるのかと想像する(火入れも飲み比べてみないと分からないが).
でも決して,ウケや流行りを狙ったような浮ついた羽衣ではない.あくまでも実直で真面目でしかも良い意味での「こぢんまり」感がしっかり伝わる良品である.
何口か呑むと,旨味に裏付けられた甘みが口中に残るようになる.でも全くしつこくない.むしろ止まらない.一口で終えるつもりだったのが,やめられないとまらない「かっ○えびせん」状態に.
岐阜の地酒は全体としてはたぶん日本一を争えるようなレベルではないのかもしれないが(蔵元さん達ごめんなさい),だからこそ,地産のものでじっくりしっかり良い酒を造ろうとする静かな心意気が伝わるようで,とても嬉しい.
だから,味だけでも自分としては★★★だが,さらにそこに岐阜県民としての応援を込めて「+★」.
これきっと,鮎に合う.鮎の塩焼き,鮎魚田,鮎雑炊.岐阜の酒に,岐阜を代表する魚・鮎.
今は2月だから鮎は手に入らないけど,夏に鮎に合わせて是非呑んでみたい(でもその頃はひやおろしとして存在していないかも).